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| 新旧・笑いのダブル展 1 |
| 『日本美術が笑う:縄文から20世紀初頭まで』展 |
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| 森美術館では「笑い」に焦点をあてた二つの展覧会を開催中です。
1つは、縄文時代から20 世紀初頭までに日本美術の中で表現された「笑い」を読み解く『日本美術が笑う:縄文から20 世紀初頭まで』展、2つめが、世界各国の現代アートにおける「笑い」を考察する『笑い展:現代アートにみる「おかしみ」の事情』です。
まずは、『日本美術が笑う:縄文から20世紀初頭まで』展からいくつかの作品を展覧会の流れに沿ってご紹介します。 |
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『日本美術が笑う:縄文から20世紀初頭まで』展
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| 日本の古美術の中には意外にも多くの「笑い」があります。本展では縄文から20世紀初頭までの未紹介作品を多く含む約100 点で展覧します。建築家・千葉 学氏による展示ケースデザイン、そして会場構成で、森美術館の空間は日本美術の新たな魅力を伝える「笑い」に包まれます。 |
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1.土の中から~笑いのアーケオロジー:土偶、埴輪 古来日本より続く大らかな笑いを造形化する文化に着目。数々の土偶や埴輪などが展示されています。これらの中には明らかに「笑い」を意図して作られたと思われるものもあり、笑いが外敵や邪気から古墳を護ると信じられていたことがうかがえます。
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《土面》 (仏並遺跡出土)
縄文時代後期
所蔵: (財)大阪府文化財センター
縄文時代の土偶の目的は呪物だったとみられます。祈りや願いが目的として作られており、それぞれの時期や地域によって顔や形に特徴があります。古代の人が笑いを目的としたのかどうか…それは不明だが、見ているこちらが思わず微笑んでしまう、笑っているようなこの顔。笑いには、外敵や邪気から古墳を護る力があると信じられていた証です。 |
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2.意味深な笑み:寒山拾得、近世初期風俗画、麗子像 中国唐時代の伝説的な僧・寒山と拾得が描かれた「寒山拾得図」、近世初期の風俗画や浮世絵、これらを収集していたことで名高い岸田劉生の「麗子像」とを対比させます。
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岸田劉生 《麗子弾絃図》 1923年
油彩、カンバス 40.9×31.7cm
所蔵: 京都国立近代美術館
岸田劉生の「麗子弾絃図」は、29歳から34歳まで描き続けた絵日記の中で「スケッチ風のものだが一寸面白く出来る。又兵衛の彦根屏風を頭においてかいた」と記しており、近世初期風俗画からインスパイアされて描かれた油彩作品のひとつ。当時、歌舞伎、三味線、長唄にひたっていた生活もうかがい知ることのできる作品です。 |
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3.笑うシーン 中世から近世にかけて発展していった風俗画の新しい面に着目。ここで取り上げる江戸時代の画家たちは、それまでの範疇に入らない独自の表現で、ある時はグロテスクに、またある時は軽やかに「笑いのシーン」を作り出しました。
4.いきものへの視線 真正面から動物をとらえた斬新な構図や、擬人化し、何かを語らせようとする手法もまた、江戸時代絵画に特徴的でユニークな表現のひとつです。
5.神仏が笑う ~江戸の庶民信仰 江戸時代の宗教者たちが、笑いを目的としてではなく「手段」として、民衆布教に用いた造形と、そして笑いが幸福と富、長寿に結びつく縁起ものとしての福神の画像が集まります。 |
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白隠 《蓮池観音図》
江戸時代 紙本着色
白隠は臨済宗中興の祖と讃えられる英傑です。生地沼津の小寺で庶民の教化に尽くし、その手段として書画を重視しました。この観音画は素晴らしい出来映えで、日本の宗教絵画史の中でも特筆すべき存在です。賛に「慈眼視衆生/福寿海無量」とありますが、我々衆生に注がれるその慈愛溢れる眼差しには、温かな母性が感じられます。 |
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