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日本の美術の未来を担う、36組のアーティストが集結。
第2回「六本木クロッシング」が始動。
パブリックプログラム1
パブリックプログラム2
- キュレーターとアーティスト
キュレーターとアーティスト
「六本木クロッシング2007:未来への脈動」展は、4人のアーティストがキュレーション、36組のアーティストが参加しています。ここではキューレーター、アーティストの声をご紹介します。
自分のような者に声がかかったということを考えると、広い意味でのデザインというものを射程に入れて、美術やアートに何らかの解釈を加えることが求められているのだろうな、というようなことは漠然と思いました。
たとえ美術館がデザインに対する門戸を広げたとしても、鑑賞者の思考や感覚にインパクトを与えるようなものはそれほど多くはない。しかしこうした場の設定によって刺激された潜在的な力というものもあるはずです。そこに少なからず期待しています。
《鑑賞者に向けてのメッセージ》
クロッシングとは交差点であり広場です。まずは富士の銭湯の看板絵が皆さんを迎え、60年代から多手法を横断的に展開してきた立石大河亜や吉野辰海のねじれた犬の彫刻のようなベテランと、若いできやよいの増殖的イメージなどから始まります。そのように油彩画や漆などの工芸的素材から、メディアアート、コミックなどまで、ここでは多様な分野のさまざまなキャリアのクリエイターが参加しています。新鋭の作品だけでなく、それを現代のリアリティを先取りしていた美術のアウトサイドで活躍してきた作家の想像力に接合して、全体が単なる羅列ではない、ある奥行が見えてくるものになれば幸いです。
会場でさまざまな作家同士の関係性をぜひ見つけてください。そこから新たな作品の解釈がでてくることでしょう。ミクロとマクロ、アナログとデジタルなど会場にはさまざまな<ねじれ>が発生しています。
個性の異なる何人かのキュレーターが、自分の守備範囲から集めた作家たちを一同に介しました、という機会には最低限でもしたくはありませんでした。なにより自分がいちばん見てみたい展覧会になったと思います。
この展覧会はひとつのテーマに沿って構成されたものでなないけれども、そうであるとないとにかかわらず、展覧会というものは(たとえ個展であったとしても)、さまざまな異なる観点や見方がクロスし合う場所なのだということを見つけてもらえればと思います。
展覧会タイトルの“クロッシング”という言葉を「異質なものが交差するときに発生する新たなエネルギー」と捉えました。作家選びで重視したのは、どうしようもなく型や枠を超えていってしまうポテンシャルをもっているかどうか、強度のある作品を作るかどうか。良い意味で濃い、パワーがあることです。
日本のアートのエネルギー、楽しさを存分に味わってほしいですし、お気に入りの作品との出会いを期待します。

絵画を描くのは楽しいけれど、僕のよりも良い絵はいっぱいあるんですよ。漫画を描くのはとても辛くて大変ですが、僕の漫画より良い漫画はありません。出来上がった時の喜びも大きいですし、人の感想もわかりやすい。だから、漫画をメインに活動した方が世の中のためになると思っています。まあ、一般的な漫画と違って僕の漫画は読んでも、まったく癒されませんけどね。漫画とアートの融合作品として認められると思っていなかったので、その評価は正直嬉しいです。
よこやま ゆういち/画家、漫画家。1967年宮崎県生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒。著書に「横山裕一カラー画集」(ブルーマーク)、「トラベル」、「ニュー土木」、「NIWA」(以上イーストプレス)
撮影:石川美香

撮影:石川美香
よく活動再開と言われるけど、自分としては活動停止していたわけではなく、Pハウスでの個展も、ギャラリーの方から声がかかったというきっかけがあったから。その後、このクロッシングの話があり、いろいろ考えた末、結局、ぼくが最後の参加者で、展示場所も“そこ”しか残っていなかったけど、そこが吉村芳生さんの展示の前だったことも、背中を押してくれた感じです。ぼくの作品の場所に何があると良いのか、第三者の視点で考えた時に思い浮かんだのは久永強さんのシベリアの絵だったんですけどね。
あめや のりみず/1961年生まれ。状況劇場、東京グランギニョルでの演劇活動を経て、90年代より美術作品を手掛けるようになる。著作に「君は動物(ケダモノ)と暮らせるか」(筑摩書房)。映画「ラバーズ・ラヴァー」主演。