春から夏にかけて

満開の桜に始まり、今年の毛利庭園の春は色とりどりの花たちでにぎわいます。花が終わり、木々の緑が生い茂り始めた今日この頃。流れる涼しげな水の音とともに、夏を迎える準備にとりかかっています。

既存木・移植木のお話
文化財というこの地が、最先端の再開発エリアで共存していくために、また、「土地の記憶・風景の記憶を残す」という意味から、開発前の既存樹木の移植・復植、樹木保存を行っています。

○=既存木: 開発以前からこの地にある木
☆=移植木: 開発時に一時別の場所に移植し、戻ってきた木

4月の花たち

鮮やかなツツジの絨毯が庭園を埋め尽くしています。季節はずれのヤブツバキや、開発前からこの地にあったハナミズキなどが可憐な花を咲かせ、春の宴を一層盛りたてています。

1. ヒラドツツジ
2. クルメツツジ
3. ドウダンツツジ
4. ヤエヤマブキ
5. オオデマリ
6. ヤブツバキ
7. レンゲツツジ
8. シャガ
9. ハナミズキ ☆

5月の花たち

夏の花スイレンの咲く毛利池には、新しい住人カルガモの親子がお目見えしました。庭園では暑い夏の陽射しを遮るかのように、木々の緑が青々と生い茂っています。

10. エゴノキ
11. ギボウシ
12. ヤマモミジ
13. スイレン
14. ハナショウブ
15. シャリンバイ

6月の花たち

開発前からこの地にあったクチナシの花の芳醇な香りが、訪れる人に心地よい安らぎを与えてくれます。毛利池周辺では、赤色や青色のトンボが飛び回っています。

16. キンシバイ
17. ガクアジサイ
18. クチナシ ☆
19. ヤマモモ ☆

既存木・移植木

どの木も大きくて立派なものばかり。今までも、そしてこれからもこの地を見守り続ける大切な街の住人です。

20. ソメイヨシノ ○
21. イチョウ ○
22. エノキ ○
23. クスノキ ○
24. カキノキ ☆

ほかの季節に見られる植物は?

梅雨のアジサイ、夏のヤマモミジ、秋のキンモクセイ。春のような華やかさはなくても、日本の四季にはかかせない多種多様な植物ばかりです。

6・7月
ガクアジサイ・ガマズミ・ギボウシ・タマスダレの花、ヤマモミジなど
8・9月
ヤブラン・リュウノヒゲ・ミズヒキ・キンモクセイの花など
10月
サザンカの花・モッコク・アオハダの結実・カシ類のドングリなど
11月
ツワブキの花・ソヨゴ・センリョウ・マンリョウ・ガマズミの結実など

庭園の歴史年表 生まれ変わる毛利庭園 毛利庭園に息づく生命たち 植物図鑑