2021年 
紡食(つむしょく)プロジェクト
2021年 
紡食(つむしょく)プロジェクト

今年で4年目となるつむぐプロジェクトは、関係を深める触媒としてアートを用いて、多世代から構成されるコアメンバーの個性が生きるリアルな交流環境をつくることで、六本木の日常を垣間見る活動を行ってきました。しかし長期化するコロナ禍によって、これまでのような交流の場をつくることが難しくなっています。そこで、昨年からは、実施した「紡伝プロジェクト」のように、直接会えないからできること、人と人との距離があるからできる関係性の結び方に焦点を当てながら、緩やかに変化し続ける今の日常を見つめ直し考える機会を作っています。

2021年は、力の源泉になる「食」を通じて人への思い、関わりを考える「紡食プロジェクト」を行います。森美術館で開催中の「アナザーエナジー展」のテーマである「挑戦しつづける力」からヒントを得ながら、参加者がひとりひとりに向けた活力/エナジーになる1品を精選し、その「レシピ」を制作します。

紡食インスタグラム
本プロジェクトはコロナ禍を踏まえSNSで公開し発表の場としています。 紡食インスタグラムを見る→
制作ノート
2021年
5月30日 第1回活動
6月25日、27日 第2回活動(事前相談会)
7月11日、12日、23日 第3回活動(個別撮影会)
第1回活動
〇5月30日
新しいメンバーを迎えての活動をスタート、今回のプロジェクトも“撮影会”を対面で行う以外はオンラインでの活動となります。
まずはコアメンバーが、これからの活動について解説しました。

各々誰かのためを思い、レシピを考えること。
その背景をストーリーにして人に伝えるために文章にすること。
アーティストとの共同作業でレシピとストーリーを写真に撮影すること。
写真を作品としてSNS上で発表すること。

メンバーそれぞれが、思いを巡らしながら意見交換をしました。
第2回活動(事前相談会)
〇6月25日、27日
実際の撮影に臨む前に、アイディアをまとめスケッチ等を用いての事前相談をオンライン上でグループに別れて行いました。“Less is more”(ドイツ人建築家の小言葉)という菊池さんからのヒントを頭に入れながら、ついアイテムをたくさん写真に収めたくなるところを今一度考え直し、誰かに思いを伝えるのに何が一番大切なのかをそれぞれが考える機会になりました。
第3回活動(個別撮影会)
〇7月11日、12日、23日
ひとり約一時間の時間を個別に設け、それぞれが持ち寄った写真に収めたいアイテム、ストーリー、レシピを三日間かけて写真撮影を行いました。背景の色、敷くもの、アイテムの数々、それらの角度や照明などディテールにもすべての意味が宿ることを意識しながら、コアメンバー、写真家の間部百合さん、菊池さんとで共同で撮影を進めました。
協力 間部 百合(写真家/アートディレクター)

編集部、写真スタジオで写真のテクニックを身につける。高橋恭司氏、大森克己氏に師事し、グレインハウスの寺屋宣康氏にカラープリントを学ぶ。
ジェンダーやセクシュアリティを含んだ立場、分類の境界について考える作品を中心に制作。雑誌、ウェブ、広告、映像、配信で活動。現在黒鳥社の映像ディレクターを担当。

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