Interview
デニムには自分らしく
自由に着られる楽しみがある
- デニムをテーマにスタイリングを提案いただきました。昨シーズンくらいからファッションシーンではデニムが注目されていると思いますが、荒木さんはどのように考えていますか?
- 荒木大輔(以下A):そうですね。ここ数年デニムは下火でしたもんね。コロナで停滞していたファションの流れが一気に動き出したこともあって変化がついてきたのかな。これまではデニムといえば割とオーセンティックな印象が強かったのですが、近年はそうではないデニムが増えていると思います。オーセンティックに見えるけど意外とワイドで、着るとトレンド感がしっかり出てくるようなアイテムが多い気がしますね。今回は、これから夏に向かって気持ちが軽くなっていくタイミングの提案として、色使いや、程よいルーズシルエットなどで「軽やかさ」を意識したスタイリングにしました。
- デニムを使った大人のコーディネートで気をつけるのはどんな部分ですか?
- A : アイテムを足さずに引き算の考え方で、“品よくシンプルに着こなす”ということでしょうか。余計なものを足さない方が、良いものを知っている大人の着こなしに近づくと思うんです。やっぱりサラッと良いものを着てる人って格好いいじゃないですか。その中で何か自分らしいアイテムを入れられたら、もう完璧じゃないかなと思っています。
- デニムの魅力はどんな所だと思いますか?
- A : 僕はデニムってやっぱり“オーセンティックなアイテムだな”という印象があるんです。でもそんな普遍的なアイテムだからこそ、古臭くもなりがちです。そうならないアイディアを自分なりに見つけて、自分らしく自由に着られる楽しみがある、というところがデニムの面白さであり、魅力だと思います。