Interview
“コートを着てる男ってかっこいいじゃん”
という想いがある
- 大人のコートスタイルというテーマで5つのスタイリングを組んでいただきましたが、ポイントを教えてください?
- 渡辺康裕(以下W):スタイリストという仕事上、普段はその都度の撮影イメージや被写体に沿ったコーディネートを作ることが多いのですが、今回は“自分で着るならこれ”という感じで自分を主語にした5つのスタイリングにしました。この冬これだけのバリエーションがあればどんな場所にも対応できそうですね。“コートってどうやって着たらいいかな?”って思ってる人もいるかもしれないけど、“ガウン感覚でサラッと着て一枚で絵になるのがコートの魅力だ”と改めて思いました。コートというメインディッシュがあるから中はある程度シンプルにする。“いい意味で楽をする”ということが一番重要だと思っています。
- コートの魅力というのはどんな所にあると思いますか?
- W : コートって着るだけでちょっとした緊張感があるじゃないですか。“コートを着ている”というムードがすごく好きなんですよね。根底には“コートを着てる男ってかっこいいじゃん”という想いがあるんです。今回はジェントルマンでカッコつけるというよりは、コートをいい意味にラフに着られるスタイリングにしてみました。コートを着ると、裾をはためかせてちょっと歩きたくなりますよね。“コート着てちょっと街に出かけようよ”、という気持ちでスタイリングを組みました。
- “歩きたくなる服”ということですね。確かに車に乗る時にはコートは脱ぎますもんね?
- W : そうなんです。六本木ヒルズに来る方々は車で移動する方も多いとは思うんですが、朝コーヒーを買いに行くとか、散歩するとか。そういう時にサラッとコートを着て、街を歩くというのは、大人の男性としていいなと思っています。